DOOR TO DOOR ~僕は脳性まひのトップセールスマン~
なかなか就職先が見つからない英雄の為に母の美津江が頼み込んで、浄水器の訪問販売会社に面接してもらえる事になる。
英雄の熱意に負けて仮採用した社長の名和は、わざと売上の難しい地域を英雄に受け持たせるが、英雄は一軒一軒訪ね歩いては、根気良く営業を繰り返した。
障害のある英雄に社内の人間はよそよそしかったが、女性社員のさおりは彼に気さくに対応し、やがて親しくなる。
そんな時、母親の美津江が脳梗塞で倒れる。
身の回りの世話を美津江にしてもらっていた英雄は食事の支度も、身支度も自分でしなければならなくなった。右手がうまく使えない英雄にとってネクタイを締めるのは至難の業。ところが、いつも仕事周りをしている時に通りがかっているマンションの管理人がネクタイを締めてくれる。思わず涙を流す英雄。
最初は英雄の話を聞いても貰えない状態が続いていたが、だんだんと人柄を認めてもらえるようになり、セールスお断りだったマンションの管理人の口利きで大口の契約を取れるまでになる。会社では表彰され、セールスマンとしてまさにこれから・・・という時。
名和の経営する会社が倒産。
入院中の母に会社が潰れてしまった事をなかなか言い出せない英雄。
ところが、さおりがバイトで勤め始めた通販会社に英雄が拾ってもらえる事になる。名和がかつての部下に頼み込んで英雄を使ってくれるよう頼み込んでくれたのだった。
浄水器もその会社が引き継ぐ事になり、かつてのお客たちと繋がりが断たれなかった事を喜ぶ英雄とさおり。
ところが意外な事から「メディカルメイク」というものに興味を引かれ、やがてそれを訪問販売してみたいと思うようになる。
実在の方がモデルになってるお話なんですね~。
現在77歳でいらっしゃるとか。
しかし、今の時代・・・特に日本じゃ訪問販売って、どうなんですかね。
わたしなんて何十回来ても絶対ドア開けないもん(笑)
古き良き時代は、こういう人情味があるお客さんたちに支えられて、仕事させてもらえた・・・って事があったのかもしれないけど。
しかし、父親が幼い頃亡くなり、母親もまた病死。自分は体にハンデがある。
こんな気の毒な話・・・・ちょっと神様も酷いですよね。
実際は自分が年配になるまで母親は生きていたらしいですけど、現在はさおりのようなビジネスパートナーがいらっしゃるみたいで良かったと思います。
脳性まひという難しいキャラクターを演じたニノ。
亡くなった父親の言葉を励みにトップセールスマンに成長した彼でしたが、実はその言葉は母親が自分に贈ってくれたものだった・・・・と、わかる辺りがなかなか見事な演出。
母一人子一人で寄り添うように生きてきた母子が実に健気でした。
対する、さおりが何の屈託もない現代的な女性なのが、かえってイイ感じでした。加藤ローサちゃん、良かったですよ♪
ちょっとしたアイディアと出会いと、そして努力。
これが人生を成功させるエレメントなんですね。
|
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (3)
最近のコメント