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2014年3月

テレビ朝日開局55周年記念ドラマSP 宮本武蔵

もう一週間経っちゃいましたけど・・・・
木村くんの『宮本武蔵』の録画を観ましたです。

わたしにとって宮本武蔵は【神】的存在すぎて、正直木村くんが武蔵をやると聞いたときは「なんで!?」と思いましたよ、ええ。

10代で役所さんの武蔵にドハマりし、高校生で吉川栄治の原作を読破。当時、ぶ厚いハードカバーで時代を感じさせる作りそのものの小説は、読みにくさ100万ボルトでしたが、かなりサクサクいけたのを覚えてます。

そして大好きな殿(上川隆也)がテレ東の10時間時代劇で宮本武蔵を好演。

それからもう10年以上。。。なぜ今武蔵!?正直、正当な評価なんて受けられんのかなあああ。というのが正直な気持ちでした。ただのキムタク作品の一つとして、また視聴率がどうだとかこうだとか(これはある意味当たってたけど)武蔵自体を理解していないネット的にありがちな批判とか、定番なダメ出し口調的な評価で、それが世の中全体の評価でもあるかのような雰囲気になる・・そういう対象に、この作品がなるのが嫌でした。

しかし、単純に時間が短すぎ。
あの長編作品を2夜連続とはいえ、厳しいでしょーーー。
あらすじを駆け足でやっつけた感が否めませんでしたね。

木村くん・・・。最初は抵抗あったけど、すっごく好演してたと思いますよ。
彼の容貌は、正直武蔵を演じるには洗練されすぎてますけどね。これはある意味損してるところだと思います。

どうしても【たけぞう】時代はそれなりに長く描く事になってしまうし、吉岡一門との度重なる戦いの尺や本阿弥光悦とのエピソードなどは、どこまで入れ込むのか難しいですよね。
この短い中で小次郎との奇妙な関係というか、ライバルとしての存在感みたいなものは、それなりにうまく描けていたかと思います。

ちょっとCGによる早回し編集が鼻につきましたけど、すごいアクションシーン満載で、木村くんさすが~って思えた場面が多かったのは嬉しかったです。(注:特に木村くんファンというわけではないですよ)

わりと批判の多い巌流島の戦いは、「へーっ、こう持ってきたかぁぁぁ。なかなか巧いラストじゃん」ってのが感想です。巌流島って決闘が終わってから映像としてラストにもっていくのは、実は結構中途半端で難しいと思いますよ。どこかに戻っていくわけではなく、【どこに行くのかなぁ】的な終わりですしね。

命のやり取りとはいえ、死んでしまえばあっけない。。。天下無双とはいっても諸行無常というか、虚無感的なものが巧く表現できてたラストだったと思います。

キャスティングもなかなか良かったですけど、唯一残念だったのが、お通かなぁ。
真木よう子は外見は好きですけど、お通をやるにはキツすぎる気がする。滑舌も時代劇やるにはちょっと。。。もうちょっと儚い雰囲気でも良いかも。

吉野太夫はさすがの貫録でしたね~。遊女をやらせたらこの方の右に出る者はいないんじゃない?的な感じさえある野風・・・いえいえ太夫ぶりでしたね。

総評としては、わたし的にはなかなか良くできてたドラマだと思いましたです。

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