マネーボール
公開翌日の12日(土)にガラガラの時間帯に観てきました!(笑)
ではでは
これより先の記事は、ほぼネタバレです。この作品はなるべく事前情報なしに鑑賞する事を進めますので、できれば鑑賞後に閲覧していただく事を推奨致します。
この作品のポスターというか、マネーボール+ブラピと聴いた途端にビビッときたというか・・・。とにかくとんでもなく期待して出掛けましたが、期待以上の素晴らしい出来でした。
米メジャーリーグ・アスレチックスのGM、ウイリアム・ビーンが“マネーボール理論”を駆使して超低予算チームを編成する物語。決して「野球映画」ではない。随所で言われているが敢えて言うなら「野球ビジネス映画」
日本でもそうだけど、巨額の契約金を動かせる球団と、資金繰りにアップアップの球団とでは獲得できる選手の数もレベルも格差がつきすぎる事に辟易しているビリー。
今の球団が抱える問題は、引き抜かれたスター選手の穴を埋める事ではなく、この資金格差による延々と続くスター選手引き抜き問題だと、周囲のスタッフたちとの考え方の違いを指摘。わたし的には彼の不幸の源は、この周囲との考え方の温度差というか、目の付け所があまりに違ったところなんじゃないかと思うけど。。。
ピーターというパートナーを得て、あくまでも出塁率にこだわり、勝率を上げる為だけのチーム作りを目指すビリー。
野球はコンピューターで作れるものじゃないと、冷たい評価を受けながらも、決してやり方を変えない。スター選手が抜け、凸凹になってしまったチームを立て直そうと、ビリーのやり方に反発して彼に従わない監督が使い続ける選手を、とうとう他球団に出してしまったり。自分の逃げ場を一切排除し突き進む姿は、自分の気持ちが変わる事すら拒否しているようだった。
彼の理論は正しかったけれど、残念ながら2年連続して結果は同じ。でも、彼のGMとしての手腕を大きく買われ、巨額の契約金を提示され引き抜きの話がくるものの、彼はそれを断ってしまう。
確かに高額契約金を提示できる球団に彼の手腕が必要かと問われれば、それは違うのかもしれない。もともと金のかかるスター選手に対抗する為にセイバーメトリクスを駆使して球団運営をしてきたビリーが、高額で移籍は本末転倒というか、ちょっと違うもんね。
でも、球団運営の為には選手を商品として売り買いし精神論よりも数字重視の彼が、「二度と金で人生を左右されない」と、アスレチックスに残ったのには何とも人間臭いというか、その矛盾が彼の魅力なのでしょう。
ビリーとその娘の関係も、少しの時間ではあったけど非常に印象的に描かれていました。ラストのシーンで娘が「パパはおバカね・・・」と唄う一節が何ともいえなく切なく、このノンサクセスストーリーを締めくくっていました。
ブラッド・ピット。。。決して好きな俳優でもなく、特に演技力があるとも思っていませんでしたが、よく考えると彼の作品はかなりの数を観ています。
しかも、印象に残る作品が自分にとって非常に多い・・・。
2年前の「ベンジャミン・バトン」も印象深い作品でしたが、この「マネーボール」は彼の主演作の中でダントツで一番でした(自分的に)
イケメン俳優としてブレイク直後から、その美貌を評価されてきた彼でしたが、正直言ってその点は全く興味がありませんでした。ですが、47歳の彼が演じたこのビリー・ビーン役は文句なく「かっこいい」男性だったと思います。シワも目立って年相応の風貌になってきたブラピがセクシーで素敵な男性だと思えたのは、素敵なパートナーやたくさんの子供たちのおかげなのかも?と思ったのは、娘のケイシーを見つめるビリーの目が本当に愛情溢れていたからかな。
連勝記録が危うくなったゲームで本当にハラハラして、ハッテバーグがホームランを打った時には本当に心から拍手をしてしまいました(笑)
こんなに心が揺さぶられた作品は本当に久々。観に行って本当に本当に良かったと思えた作品でした。
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