不毛地帯 最終回
4度の失敗を重ね、5号井もガス暴噴で失いかけた近畿商事。だが、なんとか持ち直し油が出る希望を持ちつつ採掘を再開。
その頃、大門が綿花相場で49億円もの負債を出している事をかぎつけ、東京商事の鮫島がやってくる。東京商事は一向に進展しないサルベスタン鉱区から手を引いてしまっていた。
60億もの巨費を投じ、既に後戻りできない近畿商事はまさに万事休すの状態。
現地では兵頭が大きな決断を迫られていた。
一方、壱岐の言動に不信感を抱いた大門は里井を再び副社長として復帰させると言い出す。しかし、その時イランから石油が出たという知らせが・・・・!
半年間続いた「不毛地帯」も、とうとう完結しました。
結局、壱岐の心の中にはずっとあのシベリアの抑留地帯があったんですね・・・・。
心をあそこに置いてきたまま、ずっと近畿商事で人生最期の闘いをしてきたのでしょう。大門を裏切る気などない、自分はトップに立つ器ではない、というのは本心だったんですね。
唐沢くんのしぶ~い演技が、ご自身のあの超明るいキャラとは打って変わって心に染みましたよ(笑)
それから、このドラマの竹野内豊はまた、良かったですね~ サルベスタン落札のために奔走したり、今回の石油が出た時も、壱岐の退陣の時も、実に何とも言えない切ない表情をするんですわ~~。ほんと、雰囲気サイコー☆の役者さんですよね。(わたしはヒゲ面の彼がとっても好きです♪)
辞めるな~!と叫んでいた鮫島も、最後の最後で何とも苦笑しちゃいましたね。壱岐も微笑んでましたけど、ライバルとしてちゃんと評価していたし、なくてはならない存在になってたのかもね。ルパンと銭形みたいに(笑)
これから組織の時代だ・・・という壱岐の気持ちは潔いですが、あの壱岐の説得に結局はいつも同意してきた大門の懐の大きさと、壱岐の鋭い決断力を失って、今度は若い力で近畿商事を更生するのは結構大変だろうな・・・と思いましたです。
あの兵頭の不安そうな表情と壱岐の気持ちを察して決意を新たにしたような表情がそれをよく物語ってました。
結局、大門&壱岐だったんですね・・・・。この会社、というか、このドラマ。
まさに「あうん」の呼吸というか、運命の出会いというか、ベターハーフというか(何それ)
オヤジたちの熱いぶつかり合いを堪能させていただいた半年間でした。
ありがとうございました。
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コメント
とうとう終わってしまいましたね。
いいドラマでした。
題材を選びさえすれば俳優さんたちも
きちんと輝くというなによりの証明ですね。
でもコマーシャルベースには乗りにくい。
フジテレビはもっと執拗に宣伝すべきでした。
(例の”湾岸署”みたく)
エンターテインメントは観てもらってナンボ。
唐沢さんの「言い訳はしない」という姿勢は正しいですが
もうちょっとなんとかならなかったのかというのが
最初から最後まで「不毛地帯」を楽しんだ
いちファンの感想です。
投稿: 近畿商事いち社員 | 2010年3月13日 (土) 14時34分
近畿商事いち社員さん
こういうドラマは半年スパンでは難しいかもしれないですね。
まず、女性の喰いつきが悪い題材だと思います。
女性に圧倒的に支持されないとドラマは視聴率的に苦しいですよね。
わたしのようなこういうトコトン男臭い系が好きな人は少ない気がしますし、「巨塔」のような医療ものの方が認知されやすいでしょうし。
わたし個人としては「巨塔」より、こっちの方が全然好きでした。
TBSの「官僚たちの夏」もそうでしたけど、長編を無理矢理はしょっているので脚本に無理が生じて矛盾がある・・・ってのが辛かったですが、この手の作品の視聴率が取れないのはやはり残念。
オヤジたちの純情っていうか、美学っての、好きなんだけどなぁ(笑)
投稿: せるふぉん | 2010年3月13日 (土) 15時58分
おっしゃられる内容に同意します。
女性にフックする要素が少ない硬質なドラマは成立する余地が今はあまりないのかも知れませんね。だがそんななかでそんなことはわかりきっているはずのフジが「いったれ!」と制作に踏みきったことはじつはすごいことなのかもしれません(無論「巨搭」の成功があったればこそなのでしょうが)。でもこれは突然変異のようなもので通常運転ではありえない事例ですよね。
となれば視聴率面で制作に乗り出せないタイプのドラマをもとめるとなると、もう公共放送しかありません(笑)。
「坂の上の雲」は「不毛」ほどスルーされていないようですし(具体的な数字は調べていません。あくまで体感ということで)、「白洲次郎」も良い出来でした(原田芳雄さんでてましたね)。「龍馬伝」はいまのところダレ場が皆無といえるほど突っ走っています。
もちろん上記のドラマが「不毛」と同系に分類するのは乱暴ですがスケールの大きさを含みつつ日本の大衆の少数派(笑)が「観たい!」と思えるドラマを高い確率で成立させているのは事実です。
前コメントでもおなじようなことを書かせていただきましたが、役者さんがいきいきとして見えるのがいいドラマのひとつの目安だと思うんです。完成度をもとめたらキリがない、だけど視聴者にあまり迎合しない、斬り結ぶような姿勢がすこしでも製作者に見えたら自分は是と思うことにしました。
やらないよりやったほうがまし。あたりまえですけど、唐沢さんの壱岐正が見れて本当によかったと思います。
追:ながながと失礼しました。しつこかったらごめんなさい。
投稿: 近畿商事いち社員 | 2010年3月15日 (月) 00時24分
近畿商事いち社員さん
このドラマに、ちょっと残念なちぐはぐ感があったのは否めません。
このキャラ必要だった?ってのも多かったですしね。
ですが、わたしはこの壱岐正というキャラに非常に親近感を覚えます。
ヘンな言い方ですが、まさにわたしは今、この壱岐のように生きる事を最終目標にしている気がします。
こういった場所であまり公に言った事はありませんがわたしの祖父は軍人でした。それが良いとか悪いとか言う事ではなく、わたしには間違いなくその人の血が流れています。
ですから理屈ではなく、この壱岐の非常なまでのストイックさが自分にとってはむしろ自然というか違和感なく理解できてしまうところがあります。
原作の壱岐とドラマとではまた全然違うのでしょうが、わたしは唐沢くんが演じたこの壱岐が好きでした。
いや好きというより自分の中の自分というか、理屈抜きで惹かれてしまうキャラだったのだと思います。
是非、またいらして下さいね。
投稿: せるふぉん | 2010年3月18日 (木) 23時15分