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築地魚河岸三代目

01_2 本日より公開の松竹映画「築地魚河岸三代目」を観てきました。

それにしても・・・・・お客さんがたったの5人(爆)

初日でこれは大丈夫なのか!?と思いつつ、ある意味予想外の閑散とした状態に驚きました。てっきり混んでると思ってたのになぁ~(笑)

では・・・・

  

これより先の記事にはネタバレがガンガン含まれています。これから観賞予定のある方は読まない方がいいかも・・・・・しれません。

  

02 ネタバレっつっても、あちこちのサイトで既にネタバレされてるから今さら・・・って気もするんですけど、「あ、そうなの!?」っていう登場人物の意外な設定があったので、そこのところは知らない方が楽しめるかもね。

エリートサラリーマンの赤木旬太郎(大沢たかお)が恋人の明日香(田中麗奈)の実家が築地の中卸だと知り、忙しい彼女の為に手伝いに入り人生が一変する・・・みたいなお話。(なんちゅう短いレビュー 爆)

12_2 明日香の父の「魚辰」二代目の徳三郎がヒザの手術をする事になり、明日香がその間手伝いに入るわけだか、彼女には装飾デザイナーという仕事があり、このままだと過労になりかねない彼女の為に無理矢理「魚辰」の手伝いに入る旬太郎。

この強引さがちょっと不自然なんだけど、ここまで彼女の心配をしてくれる人なんてホントにいるんだろーか、ってくらい別の見方をすればこの上ない良い人よね(笑)
でも現実的には人事課長である旬太郎は大掛かりなリストラを任され、かつての上司であり尊敬する金谷までクビにしなくてはならない立場。
08 ちょっと乱暴だけど素朴な築地の人たちと雰囲気にだんだんと惹かれる旬太郎は会社に辞表を出し「魚辰」に雇って欲しいと言い出す。しかし、明日香はそんな事は初耳。自分に何の相談もなかった事に怒り、もう築地にはこないよう旬太郎に言い渡す。

魚辰には徳三郎が若い頃から育てた英二がおり、周囲も明日香と英二が結婚して店を継ぐことを望んでいた。既に二人の結婚は以前から決まっていたこと・・・・。
それを聞いた旬太郎は築地から姿を消し、銚子で仕事をはじめた。

  

09 実によくできたストーリー展開だったと思います。
しかし観ているだけで魚臭いような雰囲気に(失礼)生臭いのが苦手な自分としては、スーツ姿で場内をうろついている旬太郎を見て「あぁ~、スーツに臭いが・・・・」と、ずっと思ってました(笑)
金谷が会社を去り、彼の妻の順子のために築地でもなかなか手に入らない赤むつを入手して煮つけを作るシーンはちょっとグッときますよ。旬太郎を見送るために金谷が駅で見送る姿には号泣してしまいました(爆)
かつて世話になった上司の奥さんが末期がんと知り、彼女の好きな赤むつの煮付けの為に奔走する姿が自然と感動的でしたし、こんなイイ人だったら明日香も迷う事なく結婚すりゃいいのに!とか、すっかりお節介おばさんモードで観賞しました。
しかし、突っ込みどころが満載だったのも事実(笑)
旬太郎を迎えに銚子まで行った明日香ですけど、何も嵐のときに雨具もつけずに行かなくてもいいんじゃない・・・・・と思ったのはわたしだけではあるまい。
河岸の中で乗ってる乗り物(ターレット車?)を公道で自走させちゃってるし(ナンバー付いてないよ! 爆)

Photo 英二と明日香が長年抱えていた秘密が、実はお互いが誰にも知られちゃいけない事だと自分の中だけに留めておいたものの、それがかえって誤解を生み英二と明日香と旬太郎の仲をややこしくしてしまったわけで・・・・。ついでに英二と千秋の仲もこじらせてしまっていた原因でした。まあ、これは知らない方がすんなり観られるかも。

それにしてもこれって釣りバカに次ぐ、松竹の看板になるわけでしょ!?
素晴らしい作品だっただけに、毎回パターン化していくのはあまり観たくないかも。主演の旬太郎を演じた大沢たかおはお祖父さんが実際に中卸業をしていた方らしいんですが、13 スーツ姿のよく似合うスマートな風貌だけに築地の風景に馴染むのかな~と思ってましたが、そのアンバランスさがかえって良かったかも。
英二の伊原さんもすごく良かったし、徳三郎の親友の真田鮨主人、正治郎も良かったですぅ~。結局すべての人の秘密を知りながら誰にも言わずに自分の心の中だけに収めておいた正治郎って実は一番スゴイ人なのかも!?
旬太郎・・・・というのは頭の文字こそ違いますが、わたしのかつての恩師(既に故人てすが)の息子さんと同じ名前。実は我が家のせがれの名前はその一部を頂いたものです。この旬太郎のように素直で、人の気持ちがよくわかる、アツイ人間になってもらいたいもんだ・・・・と、ミョーに感慨深い気持ちで観賞させてもらいました。

BGMが妙に古臭いのが気になりましたが、笑ったり泣いたり、まさに素晴らしい人情映画に仕上がっていたと思います。興味があるな・・・・と言う方

是非、観てください (笑)

07

   
   

    

   

   

   

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コメント

こんにちは。
>BGMが妙に古臭いのが気になりましたが
そうそう、音楽が微妙でしたよね。
あっているようーな、浮いているよーな、どっちでしょう?(^^;

投稿: たいむ | 2008年6月 7日 (土) 21時22分

『ランボー4』にもれなく予告編がついてました。
今日公開だったから、予告編ナシの観戦だったのかぁ!(爆)

せるふぉんさん、こういう映画も観るのかぁ~。。>どういう?(笑)

大沢たかおくんのこと、いつまでたっても‘あぁ、ベルメゾンのモデルの人?’って
言っちゃう私。。立派な俳優さんになられましたねぇ。>フォローしてるつもり(爆)

田中麗奈ちゃん、猫娘の顔で別のポスターに居るんで、
ちょっと笑っちゃいました

投稿: Takabo | 2008年6月 7日 (土) 23時14分

たいむさん

そうなんですよねぇ・・・・
ラストなんかも、徳三郎の挨拶でイイ感じに
終わりになっても、あの曲がねぇ・・・(爆)
浮いてましたねぇ・・・思いっきり。

投稿: せるふぉん | 2008年6月 8日 (日) 01時46分

1作目としては泣ける展開があったからいいんだけど、2作目で早くもネタ切れになるような気がしてしょうがないです。
『釣りバカ』なんてのも最初の頃は面白くなかったんだけど、監督交代などがあって良くなってきたという印象。今後は原作漫画から設定だけ借りて、オリジナル脚本で勝負してもらいたいです。

投稿: kossy | 2008年6月 8日 (日) 01時47分

Takaboさん

>せるふぉんさん、こういう映画も観るのかぁ~。。>どういう?(笑)

え?ヘンですかねぇ(笑)
基本的に男性が主人公のお話なら、あまりジャンルは問いませんね。
女性が主人公で、恋愛物だと別世界を覗いているようで落ち着きません(爆)

>大沢たかおくんのこと、いつまでたっても‘あぁ、ベルメゾンのモデルの人?’って
言っちゃう私。。

ほんとにねぇ、立派に役者さんをやってますよね(爆)
以前は元モデルっていうイメージが抜けなくて、セリフ回しなんかも「なんだかなぁ~」と思ってましたが、今年40歳ですしイイ意味で雰囲気のある俳優さんになったと思います。

ランボーもあるし、これから観る映画が立て続きで今年は破産です(笑)

投稿: せるふぉん | 2008年6月 8日 (日) 01時56分

kossyさん

>2作目で早くもネタ切れになるような気がしてしょうがないです。

わたしも同感です。
1作目でこれだけ動きのある展開にしてしまったわけですから
2作目以降、ずっと築地の中だけでワンパターンのストーリー展開だったら、おかしな事になると思います。

シリーズ化なんて、ある意味もったいないような気がしてなりません。
今後ずっと大沢たかおでやれるとも思えませんし。
これで終わりでも十分だと思うんだけどなぁ。。。

投稿: せるふぉん | 2008年6月 8日 (日) 02時01分

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□作品オフィシャルサイト 「築地魚河岸三代目」□監督 松原信吾 □原作 はしもとみつお、鍋島雅治 □脚本 安倍照雄、成島 出 □キャスト 大沢たかお、田中麗奈、伊原剛志、森口瑤子、柄本 明、伊東四朗、荒川良々■鑑賞日 6月8日(日)■劇場 チネチッタ■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)<感想>  最近多くなってきた携帯小説とコミックからの映画化。 余程いい本がないと見える。 インディペンデントムービーの門戸が開いた今日、相変わらず大手映画配給会社はオリジナリティにかけ、この映画の配... [続きを読む]

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