わたしたちの教科書 最終回
ついに朋美が法廷ですべてを語る事に!
明日香の死の真相が明らかになる最終回。
明日香との出会いから話し始めた朋美。2人の付き合いは小学生時代から続いていたものだった。わたしはあなた、あなたはわたし。友人である事を越え、もっと深いところで結びついていたかのようだった2人。しかし朋美が兼良陸に惹かれた事からすべてが変わる。
陸と付き合いはじめた朋美は彼と一緒に過ごしている時、偶然陸の父親の援交場面も目
撃してしまい「気持ち悪い」と言ってしまった。それから突然陸の朋美に対するいじめが始まったのだった。あまりにひどいいじめの連続に明日香との秘密の隠れ家だった場所で自殺を図ろうとするが、その場に駆けつけた明日香に止められる。
クラスでのいじめで大事な指まで骨折してしまった朋美は唯一のなぐさめであったピアノさえ奪われ、既に生きる気力を失ってしまっていた。そんな朋美に自分が替わりにいじめの 対象になる事を申し出る。驚く朋美だったが、明日香はその言葉通りいじめが自分に向くように仕組んだ。
陸の言っていたひどい噂を流したというのはウソではなかったのだ。わざと嫌われるような態度を取って朋美へのいじめが自分に向くよう仕向けたわけだ。だがエスカレートしていくいじめに明日香も自殺を考えていた。
ある日、校庭で乱闘騒ぎが起きた。例の事件の日だ。
明日香が教室に残っているのを見て思わず声をかけた朋美だったが、逆に朋美を心配する明日香に自己嫌悪に陥っていく朋美。やはり自分があの時に死ぬべきだった・・・!窓から乗り出して今にも飛び降りそうな朋美を必死に説得する明日香。自分達が死んだら悲しむ人がいる。誰にでも生まれた時から必ずいる。明日香の話しに落ち着きを取り戻し、再び2人の友情を確認した朋美は窓際から降りたがその時悲劇は起きた・・・・。
その頃喜里丘中学では陸を人質に職員室に立てこもった音也が教師達を責めていた。生徒たちの為なら自分達は死ねないのか!?本当は生徒よりも自分自身の方が大事なんだろう!?不可解な音也の行動。陸を救おうとした加地は刺されて危険な状態だった。そんな時、ナイフを突きつけられていた陸が先生達を責めないで欲しい、悪いのは全部自分だと訴える。動揺する音也。そこを雨木が一気に踏み込んでナイフを取り上げた。取り押さえられる音也。
それから一年後。
明日香への罪の意識で心を病んだ朋美は引越し、行方がわからない。雨木も学校を去り、行方はわからない。裁判はいよいよ判決の時を迎えようとしていた。
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とうとう最終回を迎えました。
意外にも明日香の死の真相に深く関わっていたのは兼良陸というより、朋美だったという事には非常に驚かされました。明日香と朋美の気持ちの結びつきが本当はどんなものだったのかよくわからないですが、明日香は朋美を信じたかったのだろうし、明日香ほど相手を想えなかった朋美は自分を責めているのでしょう。
結局誰が悪い、というより全員が少しずつ罪を犯していて被害者でもあったような感じでした。。。明日香が本当に聡明で素晴らしい人格の持ち主だった事を思うと謝って転落してしまったのは非常に残念でしたが、彼女が生き続ける事に意欲的だっただけに余計に切ないですね。
ただ最後まで解せなかったのは音也のあの異常行動の説明がないままだった事です。彼が学生時代に負った心の傷については以前珠子が調べた調書の中にあっただけで、あとは雨木と音也の関わりが希薄であったり、音也の異常行動の方がクローズアップされてしまい彼の心の中があまり見えませんでした。
結局明日香は自殺ではなかった事がはっきりしたわけですが、珠子や直之、陸や朋美、その他の教師達や雨木に自分たちの犯してしまった罪や、犠牲となってしまった明日香の為にもきちんと生きなければいけない事などを定義した確かに意義のある裁判だったと思います。ですが真実はやはり残酷でしたけどね・・・。
最後に明日香の遺言?になってしまった自分への手紙で終わりにしたいと思います。
明日香より 明日香へ。
わたし今日死のうと思ってた。ごめんね、明日香。
わたし今まで明日香の事があんまり好きじゃなかった。
一人ぼっちの明日香が好きじゃなかった。
だけどここに来て気づいた。
わたしは一人ぼっちじゃないんだって事に。
ここには8才の時のわたしがいる。
わたしには8才のわたしがいて、13歳のわたしがいて、いつか20歳になって
80歳になるわたしがいる。
わたしがここで止まってしまったら明日のわたしが悲しむ。
昨日のわたしが悲しむ。
わたしが生きているのは今日だけじゃないんだ。
昨日と今日と明日を生きているんだ。
だから明日香、死んじゃダメだ。
生きなきゃダメだ。
明日香、たくさん作ろう。想い出を作ろう。
たくさん見よう、夢を見よう明日香。
わたしたちは想い出と夢の中に行き続ける。
長い長い時の流れの中を行き続ける。
時にすれ違いながら時に手を取り合いながら
長い長い時の流れの中をわたしたちは歩き続ける。
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