わるいやつら 最終回
とうとう最終回です~。
ではでは「わるいやつら」最後のレビューいってみましょう☆
豊美が生きている事を知った戸谷だったが、警察に連行され取調べを受ける。容疑はチセの茶碗を持ち去った事による窃盗容疑だったはずだが、取調べの内容はいつの間にか龍子やチセの亭主・晴彦の死亡診断書の事に及んでいた。
そんな時に警察に出頭してきて戸谷を告発する、と証言する豊美。
ついに戸谷は殺人罪で取調べを受ける事になる。その中には龍子の夫も含まれていた。どうやら龍子が毒を持っていたというのは本当なのか!?遺体からヒ素が検出されたらしい。戸谷の渡していたのは胃薬ではなかったのか・・・・?
暗い留置所の中で一人つぶやく戸谷。 俺は悪くない・・・・・・。
戸谷の家にも家宅捜索が入り、困惑する事務長と師長。
そんな時、下見沢が豊美の首のアザの写真を持って警察に出頭していた。何故、豊美が警察に訴えなかったのか・・・と聞かれ、戸谷の事がすきなのだろう、と答える下見沢。
戸谷の取り調べもいよいよキツくなり、とうとう戸谷は自分からボロを出してしまう。豊美の 殺害未遂を起こした日はチセのところにいた、と刑事から聞かれてもいないのに答えてしまったのだ。
これで戸谷は3件の殺人と1件の殺人未遂で起訴される事になった。
しかし、3件の殺人についてはあまりに証拠がなく(そりゃそうだ、遺体も残ってないし、状況証拠も甘すぎる)豊美に対しての殺人未遂についてのみ裁判にかけられることになる。殺意はなかったとあくまでも主張する戸谷。
色々な関係者が証言台に立つが、戸谷はどんどん不利になっていく。そして最後の証人は豊美だった。検察側に事件の日の様子を聞かれ答えていく豊美。山の中で車を止められた時どう思ったか聞かれ自分はここで戸谷に殺されるのだ、と思ったと答える。
だが、それは自分が戸谷に殺されたかったからだ、と突然証言を翻す豊美。
場内は騒然とする。席を立つ下見沢。
結局戸谷はだいぶ軽い刑期で済むようだ。下見沢は呆れながらも豊美に別れを告げる。彼の用意してきた500万円を受け取らずに去っていく豊美。
護送車で移送される戸谷はぼんやりと車外を見つめていた。(おぉぉっ!一心じゃないの!と叫んだのはわたしだけではあるまい)そして戸谷病院は隆子のデザイナー学園となり、理事長には下見沢の名前が・・・・。
とりあえず一心な戸谷が振り返るサービスショット(呆)
そして3年後。
まったく覇気のない表情の戸谷が出所する。出所してもやりたい事は別に何もないと言う。確かにすべてを失った戸谷には出所しても希望も行くところもないわけだ。ところが・・・・!彼の前に豊美が現れる。「おかえりなさい。ずっと待ってたのよ」と言う豊美。その彼女をいぶかしげな表情で見つめる戸谷。しかし彼には彼女についていくしかもう行くところもないのだ。「これで戸谷はわたしだけのものになった」
そして・・・・・・
ほおぉぉーっ。こういう終わりになりましたか。
結局まんまとうまくやったのは隆子と下見沢でしたね。
なんだか見ていて感じたのは豊美と出会って人生が変わってしまったのは戸谷の方なのかもしれませんね。だって豊美と会っていなければ、たぶん龍子を殺す事はなかったしチセともあのままだったでしょう。
人間味のまったくない戸谷というキャラクターは最後の最後まで、不思議なほどに可哀相 とか哀れだとかいう感じがまったくない奇妙な人物でした。
何故戸谷があんなに壊れてしまったのか本当はこの一連の事をどう捉えていたのか、ちょっと見てみたかった気もしますが、まあそれはそれでいいです。
それにしても・・・埋められてしまいましたか・・・
豊美に(恐)
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わるいやつら〈上〉 著者:松本 清張 |
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LUNA アーティスト:安良城紅 |
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コメント
>人間味のまったくない戸谷というキャラクターは最後の最後まで、不思議なほどに可哀相 とか哀れだとかいう感じがまったくない奇妙な人物でした。
そうですね~!
あの人格は何だったんでしょう。。。
2人殺して1人殺し損なっておきながら「俺は悪くない」と
言えるところが凄いと思いました。
そんな男をあんな風に演じる上川さんもすごいと思いました。
結局、あれ最後は埋められちゃったんですかね(^_^;)
投稿: くう | 2007年3月10日 (土) 01時41分
くうさん
完全にぶっ壊れてましたよね、戸谷は。
あそこまで壊れてると見ていて気楽でしたが(笑)
今回は米倉さんより、どうしても上川さんの方に
目がいってしまいましたね。
でも皆さん、ものすごい競演だったと思います。
そうですね・・・あれは埋まっちゃったでしょうね。。。
投稿: せるふぉん | 2007年3月11日 (日) 13時30分
いつもながらショットの選択が秀逸ですね。
最終章に向けて、甘甘なラストを予想していたのですがすべて裏切られ(笑)
でも、結果的にはそのほうがよかったなと思いました。
>ものすごい競演
ええ、非常にうなずくところです。
サスペンス的なドラマは、ストーリー展開がより売りなんだと思うのですが、
このドラマは人間の愛憎ドラマだったんだなと今更の再確認。
マニュアル的ではない豊美の行動、戸谷の行動。
賛同はできないにしろ、妙に引きつけられる二人でした。
並ではない演者によって魅力的になったと、最後に絶賛してしめたいと思います。
投稿: 緑あひる | 2007年3月12日 (月) 09時00分
緑あひるさん
最近のドラマでは、あらゆる意味でありえない展開で
ありえないラストな作品でした。
登場する俳優さんたち、すべてすごい方たちばかりだったので
ヘンな演技に気を取られるという事もまったくなく
安心してストーリーに集中できました。
米倉さんは本当に格段に成長されましたね。
上川さんとの愛憎のやり取りはとても見事でした。
まさに走り抜けるがごとくの全8回でしたが
飽きる事なく、文句なしに面白かった!と言えるドラマでした。
投稿: せるふぉん | 2007年3月12日 (月) 22時17分