ハッピーフィート
自分の好みというよりは、せがれの好み・・・と言うべきでしょうか^^;
全編ペンギンによる歌と踊りのPVのような映画でしたが、押し付けがましくなく色々な事を風刺しているところがなかなかニクイと思いました。
主人公のペンギン、マンブルは生まれてきた時から妙な子供だった。皇帝ペンギンは心の歌を唄う事で結婚相手を見つけたり自分を表現するのだが、このマンブルは歌はさっぱりダメ。だが、何かにつけて足が動きだしてしまうダンシングペンギンだった。
皇帝ペンギンの伝統であり、何よりも大切な歌が一番でありダンスを踊るマンブルは異端児扱いされてしまう。団体になじめず、(正確にはなじませず)集団とは違った個性を持つ存在は除外され、殊更に正しいかどうかもわからない迷信や伝統を重んじてしまう皇帝ペンギンの群れは、まさに今の日本の色々な問題に通じるものがたくさんあると思いました。チャンスの国アメリカも、こういう部分があるのか・・・・・と、ちょっと驚きでしたが、世間と同じである事、集団で似たような行動をする事を善しとするところは、どんな国も大して変わらないのでしょうか。
人間が他の動物たちから見ればエイリアンなのだ、という事が理屈でなく良くわかりました。X-Filesのモルダーがアブダクトされ、ひどい実験の犠牲者になったように、人間達に捕獲され保護のためのプレートや発信機などをつけられる事は動物にとってはただのアブダクトであり、わたし達人間は侵略者と同じなのだ・・・・・と、改めて気づかされました。自分達が侵略者などと少しもわかっていない、むしろ譲歩しなければ・・・・と考慮したりするような行動を取る始末に悪いエイリアンなのですね、人間は。
とにかく唄って踊るペンギンの群れが圧巻でした。
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