華麗なる一族 最終回
将軍、死す!!
(違うでしょ・・・^^;)
どうですか、皆さん。そりゃ、ねーだろ。そりゃねーんじゃねーかよ、と思いませんか?
想像していたよりある意味100倍もひどく、そうかと思えば何だかライトな最終回でしたが。。。
銭高の証言で裁判は阪神特殊製鋼に有利になってきたが、会社更生法が適用された後、阪神特殊製鋼に乗り込んできたのは帝国製鉄の和島だった。
現在の役員たちは一ノ瀬工場長以外はすべて解雇。そして阪神銀行に対する裁判も撤回されてしまった。鉄平たちを解雇した今、阪神銀行を訴える理由はなくなったわけだ。もっとも、それも大介の差し金だったのだが。
結局は大同を呑み込むための策略だった。すべてを悟った鉄平は大介にその想いをぶつける。お前さえ生まれなければ・・・・正直そう思う事がある。
理性では鉄平を愛そうとした、だができなかった・・・・。大介の苦悩を知った鉄平はある決意をする。クリスマスの日、早苗に別れの電話を入れた鉄平は丹波の山に入っていく。
そして阪神銀行と大同銀行の合併の記者会見の日、鉄平が死んだと知らせが入る。
結局、正直者はバカを見る、というお話がとても多いんですよね、この作家さんのお話は。頑張っても頑張っても報われない、純粋な者が汚い策略者の為に命を落とす。正直、こんなドラマをこんな時世に作って欲しくなかった、というのが本音です。でもこれは本当の意味での結末ではありませんよ。だって正直者はバカなんて見ないからです。人間の一生なんて最後の最後まで見届けなければわかりはしません。
鉄平には・・・・太郎の為に頑張って欲しかったけれど、この話の流れでは無理からぬ事・・・としか言いようがないかも。
そういう意味ではなんとなく救われたような気がしないでもないです。
しかし、結局ありがちな結末で鉄平はB型。実は大介の子供だった事が検視の結果わかるわけで、その時の大介の苦しみと寧子の嘆きようが気の毒ではありましたが、
この寧子!!!
どうもわたしは大介以上にこの寧子に納得がいかないんですよね。こんな事になるくらいなら、どうして産んだりしたのか!?産んだのだったら、どうしてあなたは万俵大介の子供だと最後まで言い通してやらなかったのか!?大介の子供ではないと認めてしまったのなら・・・・・どうして自分が死んでやらなかったのか!?父親が誰で
も自分の子供なのに!子供の命以上に大事なものなんてこの世にあるんでしょうかね!?A型だとかB型だとか戦時中のいいかげんな血液検査のせいだとか、そんな問題じゃないような気がします。
それにしても銀平は潔かったですね。父親に逆らえないなら年中酔っ払ってないで、とことんやってみろよ!と思ってましたが、「兄さんを殺したのはボクとお父さんです」と言ってましたね、そうですよ、その通り。しかし、敬介の子供だという事にこだわり続けてきた鉄平が実は自分の子供だったとは何とも残酷と言うか気の毒と言うか・・・。確かにそれが理由であってもそれ以上に極悪非道な事をしてきましたから同情の余地なしってとこなんですけど、そんなに後悔して泣いてしまったら鉄平の立場がないですよ・・・。自分はいらない存在だと思って決意したのに。
結局、今度餌食になるのは合併後の東洋銀行。つまりは大介の銀行なわけです。そしてそれを命じられた美馬もそれを命じている永田大臣もすべて同じ事があてはまる。いつ自分がそのターゲットになるのか・・・終わりはないんですよね、こんな謀略には。
残念なのは父親に愛されたいと期待しながらも努力して東大に入り、アメリカに留学して鉄の研究をし、新しい技術でどんどん会社を伸ばしていった鉄平の努力も才能も想いも、三十数年間の歴史がバン!で、終わってしまった事。
死んだら終わりだよ、すべてなくなってしまう。もったいないでしょ、そんなの。
最後、クリスマスから大晦日まで鉄平は悩んでいたのかな?決心がなかなかつかなかったのか?あの山の景色は鉄平にはどう見えていたのか、死ぬ気でも寒さは感じるんだろうか、せめて死んで楽になれたんだろうか・・・?そんな事を漠然と考えてしまっていました。
でも、切腹だったのかな・・・と思いました。
鉄平にとっての自害は武士の腹切りだったのだな・・・・と。
華麗なる一族 オリジナル・サウンドトラック
| 固定リンク
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 華麗なる一族 最終回:
» 【華麗なる一族】第10話 最終回と統括 [見取り八段・実0段]
でも、お前は生まれて来てしまった。こう言われた時、鉄平は全てを悟るのである。僕は生まれてきてはいけない存在だったのだ。私は理性ではお前を愛そうと努力した。でも、感情がそれを許さなかった。これがお前と私の宿命なんだ。立ち上がろうと何度も何度も頭を上げるの...... [続きを読む]
受信: 2007年3月19日 (月) 00時30分
» 華麗なる一族 第10話(最終回)夢の結末 [レベル999のマニアな講義]
内容銭高の証言により、鉄平有利になると思われた。が、大介には、奥の手があった。阪神銀行がメインバンクの意味は大きかった。会社更生法による阪神特殊製鋼の破産管財人に、ライバル帝国製鉄の和島を指名したのであった。和島は、鉄平を解雇し、提訴を取り下げたため鉄...... [続きを読む]
受信: 2007年3月19日 (月) 00時33分
» 『華麗なる一族』 最終章後編 「決意の死〜未来へ」 メモ [つれづれなる・・・日記?]
さて最終回です。
気分を悪くしたらすいません。と先にお詫びしておきます。
[続きを読む]
受信: 2007年3月19日 (月) 00時46分
» 華麗なる一族 最終話 「決意の死〜未来へ」 [しっとう?岩田亜矢那]
てな具合に大団円である。
原作を読んでいない方々にも
先週の懇切丁寧な次週の予告&番宣により
すっかりネタバレしていたと思いますが、まあそんな結末です。
鉄平の本当の父親に関しても、
これで先週の副題が何故「最期の父子対決」であったか謎が解けたかと思う。
ただ、戦時中の血液検査がいい加減なら、じいさんもB型だった可能性も残されているのだが・・・
さてこの阪神銀行もモデルが神戸銀行である事は
もう殆んどの方がご存知�... [続きを読む]
受信: 2007年3月19日 (月) 01時02分
» 華麗なる一族 最終話 [日々緩々。]
うーん、色んな意味でショックでした…{/hiyoko_thunder/}
まず、シリアスな感想からですが。
HPの予告を読んでいたので、わかってはいたのですが
それにしても裁判を行ったのはあれだけだったんですねぇ。
もう少し法廷でのシーンが見られるものかと思っていました{/face_sup/}
工場長以外解雇って!
そりゃあ社員じゃなくなった鉄平には何の権利も無くなったわけですが…
提訴取り下げ... [続きを読む]
受信: 2007年3月19日 (月) 01時13分
» 《華麗なる一族》◆最終章 後編 [まぁ、お茶でも]
銭高の証言で、大介は、窮地に陥った。しかし、負け裁判でも打つ手はあると、強気に言い張った。帝国製鉄の和島が管財人として現れた。鉄平は、解任。挙句に、提訴を取り下げた。これも大介の差し金で、阪神特殊製鋼は、非を認めた形で、話を納めてしまった。... [続きを読む]
受信: 2007年3月19日 (月) 01時32分
» 華麗なる一族 最終章 後編〜決意の死〜未来へ〜 [アンナdiary]
涙・・・涙のラストでした。大介が鉄平の本当の父親だということは、原作を読んだので知っていたので驚きはありませんでしたが、鉄平の遺書に泣かされた。 [続きを読む]
受信: 2007年3月19日 (月) 02時33分
» 華麗なる一族 勝手にキャスティング [London Night 〜Club Amour〜]
KAT-TUNのドーム魂のチケット当選発表があったみたいね。
めでたく当選された方、おめでとうございま〜す
私の分も、しっかり亀梨見ながら、狂喜乱舞してきて?パイ
その頃私は・・・パリでストーンズかなぁ?
こっち... [続きを読む]
受信: 2007年3月19日 (月) 03時44分
» 華麗なる一族[最終回] [O塚政晴と愉快な仲間達]
正直たまにしか観てませんでした。
なので、レビューを書くのは最終回だけにします。
日曜劇場の枠はいいドラマやるんだよねー。
この「華麗なる一族」は、TBSが開局55周年記念番組(やや半端)として、かなりチカラを入れて高視聴率のドラマ(全10回)。
でも、裏で「あるある-」が無くなったのが高視聴率の要因かと(笑)。
時代は1960年代の神戸(らしい)。
高度成長期における日本の鉄鋼業やその背後にある銀行を舞台にした内容。
で、原作と... [続きを読む]
受信: 2007年3月19日 (月) 06時15分
» ドラマ「華麗なる一族」最終話『決意の死〜未来へ』 [◆◇黒衣の貴婦人の徒然日記◇◆]
いよいよ最終回です!!どっちが勝つのか?果たしてこの親子対決の行方は?阪神銀行の大介(北大路欣也)と阪神特殊製鋼の鉄平(木村拓哉)父子の裁判はいよいよ大詰め。鉄平側の唯一の切り札、銭高常務(西村雅彦)が証言台に立つために裁判所に現れた。かれは、借入表を...... [続きを読む]
受信: 2007年3月19日 (月) 08時17分
» 華麗なる一族 最終話 [るりりんのお散歩雑記]
こういう結末だったんだ~・・。
いいような、悪いような・・・。。 [続きを読む]
受信: 2007年3月19日 (月) 08時24分
» TBS 華麗なる一族(最終話後編) [C-bose Laboratory]
高視聴率の番組が最終回となると、各局も力を入れてきますね。さて、花より男子の記事を書く前にこちらを。
銭高専務(西村雅彦)が出廷し、大介(北大路欣也)の指示でやったと証言するも、阪神特殊製鋼は会社更生法で帝国製鉄の管財下になってしまい、鉄平(木村拓哉)は解雇、そして裁判自体も取り下げられてしまいました。全ては大介が考えた方法で、大介の思惑通り、大同銀行も綿貫専務(笑福亭鶴瓶)ら生え抜き派のクーデターにより三雲頭取(柳葉敏郎)を含めた日銀派を排除、小が大を呑む合併は成功する方向へ向かうのでし... [続きを読む]
受信: 2007年3月19日 (月) 09時03分
» 華麗なる一族:第10話(最終章・後編) [日常の穴]
「なんという残酷な・・・」
このドラマをもっともよく表した、大介の言葉だった。
鉄平の自殺の鑑定によって大介が本当の父親だと判明。
そりゃあ母も取り乱して泣き崩れるわ。。。
すべては誤解から生じた、父子による「宿命の対決」だったわけか。
惨い結末だ。
この事実を知った上でもう一度初めから見たら、大介の陰湿な言動もより一層おぞましく、そして滑稽に映るんだろうな。。。
自殺するなんてとんでもない!というのが普通だろうが、鉄平の状況にそれはあてはまらない。
鉄作りの夢も絶たれ、... [続きを読む]
受信: 2007年3月19日 (月) 11時11分
» 華麗なる一族 最終回 [塩ひとつまみ]
銭高の証言があって、鉄平側が有利に傾いたかに見えた裁判でしたが
会社更正法で破産管財人になった帝国製鉄の和島により
告訴は取り下げられ、一ノ瀬以外の役員は全員解雇。
何もかも失ってしまった鉄平が、銀平に聞いた大介... [続きを読む]
受信: 2007年3月19日 (月) 13時32分
» 華麗なる一族 最終話 [くつろぎ日記]
僕はなぜ明日の太陽を見ないのだろう。
[続きを読む]
受信: 2007年3月19日 (月) 15時04分
» 『華麗なる一族』最終章・後編 [★リトルフラワー★]
「決意の死〜未来へ」 (あらすじ) 鉄平(木村拓哉)側の切り札として法廷に現れた銭高(西村雅彦)は、大介(北大路欣也)が借入表を改ざんするよう命じたと証言する。追い詰められた大介は、帝国製鉄の和島所長(矢島健一)を阪神特殊製鉄の破産管財人に据えて、形勢逆転...... [続きを読む]
受信: 2007年3月19日 (月) 17時05分
» 『華麗なる一族』 最終章 「決意の死~未来へ」 [*モナミ*]
激動の『華麗なる一族』も、とうとう最終章。
こんなのありえねー!こえー!腹立つー!
と突っ込みつつも、毎週見入ってしまいました。
終わると思うと、さびしいなぁ。
というか、あっという間だった、3ヶ月が。
銭高が、大介の指示で不正会計を行ったと証言し、
一気に活気づく、鉄平たち。
これで、高炉建設にも勢いがつくか。
そうは大介が卸さないだろうけど。
一転、形勢不利になり、大... [続きを読む]
受信: 2007年3月19日 (月) 17時44分
» 華麗なる一族・最終回 [のほほん便り]
またまた、大きな数字を記録したみたいですね。関東地方で、30.4%、地元である関西地方に至っては、紅白を上回るほどだったとは!
先週の予告をみたとき「これほど、(山場を)見せてしまったら…」と、暮天と知りつつも、思わず懸念してしまったのですが、
それが逆に、みんなを「見届けねば…」みたいな気にさせてしまったのかもしれませんね。
なんだか、ここまで濃ゆい愛憎劇に、「…ギリシャ神話みたいだったなぁ」と感じてしまったのは私だけ? どんでん返しには驚いてしまいました。
最後は、将軍、... [続きを読む]
受信: 2007年3月19日 (月) 17時56分
» 華麗なる一族 第10話(最終回) [華流→韓流・・・次は何処?]
僕の父親は万俵大介だった。せめて1度でも、お父さんに微笑みかけて欲しかった。鉄平が選んだ結末とは・・・・・ [続きを読む]
受信: 2007年3月19日 (月) 21時30分
» 「華麗なる」30・4%締め [芸能情報のトラックバック練習用ブログ]
TBS系ドラマ「華麗なる一族」が18日の最終回で、関東地区の平均視聴率30・4%を記録した。1... [続きを読む]
受信: 2007年3月21日 (水) 01時48分
コメント
私も寧子には、納得行かないですね~。
事の発端が、この女がハッキリしてやらない事だから(-_-;)
母親失格ですよ。まさに。
重いようでライトな作品になったのは、愉快な動物たちと
軽~い「デスペラート」のせいかな~と。。。
投稿: くう | 2007年3月19日 (月) 00時38分
くうさん
本当にこの寧子は4人もの子供を持つ資格があるんでしょうか!?
>重いようでライトな作品になったのは、愉快な動物たちと
軽~い「デスペラート」のせいかな~と。。。
あははははははははは×10000
その愉快な動物たち大集合でしたね!
将軍は死んじゃったみたいですね、ご愁傷さま。
どうもあのマシュマロじじいが可愛がってた鯉だと思うと見る目が冷たくなっちゃって!
(ごめん、将軍!でも発砲スチロールだから、いいよね/爆)
投稿: せるふぉん | 2007年3月19日 (月) 01時05分
>産んだのだったら、どうしてあなたは万俵大介の子供だと最後まで言い通してやらなかったのか!?大介の子供ではないと認めてしまったのなら・
これは、ずっと感じてました。努力しても、子供を愛せない親がかなり多くいるようです。子供が見限らないと生きて行けないとんでもない時代です。
鉄平には、夢に邁進して欲しかった。青っぽくても、夢は叶うってね。
投稿: mari | 2007年3月19日 (月) 01時18分
mariさん
本当に救いのない最悪なストーリーです。
子供を失ってみなければわからないなんて
親である前に生き物としてありえません。
自分の子供に死なれる以上に辛い事ってあるんでしょうか!?
鉄平には・・・太郎の為に生きてあげて欲しかったです。
投稿: せるふぉん | 2007年3月19日 (月) 01時24分
あたしゃじいさんに聞きたい!
何で嫁の入浴中に、風呂場に忍び込んだのか?
そして、あのマシュマロ発言は、どういうつもりで言ったのか?
んで、将軍!!!あんたも紛らわしいんだよっ!!!
どうして、大介が手を叩いた時にも反応してあげなかったのさ~!
じいさんと鉄平の時だけ登場するからややこしくなるんじゃんか~。
で、鉄平の死と共に御陀仏だなんて、ますます紛らわしいわっ!!!
と、納得がいかない事も多々あったのですが、
最後は雰囲気につられて泣いちゃいました(笑)。
投稿: まこ | 2007年3月19日 (月) 21時24分
まこさん
まったく・・・同感ですね(爆)
悲しいはずなんですが、まこさんの書き込みを見ていると
常に笑ってしまう自分がいます(笑)
たぶんマシュマロじじいは、いけない事をしてしまったのだと思いますが
だからと言って必ずしも子供ができるものでもない・・・という
事だったのじゃないですかね?
ほんとにね、ただのじいさん似の孫だったとは。。。
あまりに気の毒でわたしも号泣してしまいましたよ。
投稿: せるふぉん | 2007年3月20日 (火) 00時17分
まこさんのコメントに全く同感。
で、せるふぉんさんの記事冒頭「将軍、死す!!」に大笑い。
で、さらに、「正直者はバカを見る、というお話」「こんなドラマをこんな時世に作って欲しくなかった」「人間の一生なんて最後の最後まで見届けなければわかりはしません」という感想に共感。
せるふぉんさんが上川さんのファンだということで何か興味を持って、いろんなドラマの感想に納得しながらちょこちょこ楽しみに読ませてもらってます。「のだめカンタービレ」を楽しめたのもこのブログのおかげです。
1周年、おめでとうございまーす!
投稿: saru | 2007年3月20日 (火) 12時54分
saruさん
お久しぶりです☆
気が重くなるドラマでしたね~。
爽快感がないストーリーってホントに辛いです。
いや、ある意味爽快感あったんですけど、なんだかなぁ・・・という
ツッコミどころもかなりありましたからね。
去年は自分的に大ヒットなドラマが目白押しだったので
ノリノリなレビューが書けるんですけど、なかなかそういう作品にあたらないと
難しいもんですね~。。。
のだめの記事は自分の宝です(笑)
ああいう作品にまた出会いたいものです。
コメントありがとうございました☆
投稿: せるふぉん | 2007年3月20日 (火) 19時59分