わるいやつら 第1回
最初にお断りしておきますが、ハッキリ言って上川目線です(爆)画像も彼なら、感想も彼寄りのものばかりです。あしからず。では・・・・「わるいやつら」第1回目レビューいってみましょお~。
寺島豊美は戸谷病院の看護師。大晦日の夜、急患が入り院長である戸谷信一を呼び出しに行く。患者は心臓発作を起こした横武という男性だった。
戸谷の処置で一命を取り留めたその患者の妻にかかりつけの病院に転院をすすめる戸谷。それが戸谷、豊美、横武の妻龍子の出会いだった。
大晦日の診察で豊美の存在を知った戸谷は豊美の関心を引くような行動を始める。年明けに勤務している豊美に年賀だといちごを渡したり、夜勤明けの豊美を朝食に誘ったり。最初は関心なさそうな豊美もだんだんと戸谷に興味を持っていく。
しかし戸谷は既に横武龍子と関係を持っていた。
友人で弁護士の下見沢から譲ってもらったデザイナー槇村隆子の服を豊美にプレゼントした戸谷は、2人でレストランに出かける。
看護師の仕事について明るく語る豊美に「綺麗は汚い。汚いは綺麗。」とマクベスの話をする戸谷。最後は破滅する主人公の話は、なんだか2人の事を暗示しているようで、なかなか面白いシーンでした。
すっかり戸谷に心を奪われてしまった豊美は一緒に箱根に旅行に行く。しかし、ある女が旅館に乗り込んでくる。戸谷の愛人の一人、藤島チセだ。
戸谷に色々な女がいる事を悟ってしまった豊美は腹を立てて旅館を飛び出す。
豊美は戸谷を忘れようと懸命なようだが、その間にも戸谷は下見沢が連れてきた槇村隆子とも付き合いはじめてしまったようだ。
ところがある日、龍子が戸谷病院にやってくる。
戸谷から毒だと言われてもらっていたクスリを飲ませ続けたために亭主が死んだと言う。そしてその為に警察に疑われていると。
しかし、戸谷が渡していたのはただの整腸剤で毒でもなんでもなく、龍子は遊ばれていただけだったのだ。取り乱して戸谷に結婚を迫る龍子。そこに豊美が現れ、龍子ともみ合いになる。倒れこんで頭を打ったのか気を失った龍子にクスリを打って眠らせた戸谷と豊美。
あまりの戸谷のだらしなさに彼を罵る豊美だが、どうしても戸谷への気持ちを捨てきれない。思わず、龍子にもっとクスリを打てば。。。。と言い出してしまう。
このまま、戸谷が龍子に毒だと偽って整腸剤を渡していた事がバレれば、罪には問われなくても病院の評判はガタ落ちになり、ただでさえ負債だらけの戸谷病院はおしまいだ。恐ろしい決断をする豊美と戸谷。
なんとまあ、女たらしというか、なんだかよくわからない戸谷信一。豊美が何故ここまで戸谷に惹かれてしまうのかが、イマイチ不明。
確かにあの手この手でちょっかい出されたのはわかるんですけど、人殺しにまで加担するほど惹かれてしまったというには、ちょっと時間が短すぎたような気がするんですが・・・。
しかしなんだか豊美に同情してしまいましたよ。
戸谷が最悪な男に見えましたからね~(笑)
今回ヒールというより、どっぷり悪い男役な上川さんもいいんですが、なにより北村一輝さんとの共演が嬉しかったかなぁ~。ものすごい濃いキャラで個性のかたまりのような役者さんですが、先日の「嫌われ松子」でも赤木という役でなかなかに魅せてくれました。
こういう信念も野心もない、ただ流されているような役を上川さんが演じる事自体が新鮮なので、1時間がアッという間でしたし、あまりの展開の速さに息つく暇がなかったんですが、こういう役を見てみたいとずっと思っていたのに・・・うーん、なんというのか・・・。
これはこれでとてもいいんですよ、まったく文句はないんですけど、なんだか変ですね、殿がとても懐かしいんですよ。
悪役な上川さんをワクワクしながら見る気持ちと、破滅するほど悪い男を3ヶ月見続ける苦しさと、なんだか表現できない初めてな気持ちです。
イイ人な彼を見ていられるのが幸せな事だったんだな~と改めて思いました。
わるいやつら〈上〉 著者:松本 清張 |
わるいやつら 下 新潮文庫 ま 1-9 著者:松本 清張 |
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コメント
いや~。。。初回から面白かったですね~。
私にとっては、殿よりも、この役の上川さんの方が
見たかった上川さんです(^.^)
殿は男の魅力が無かったモン。
何せ、千代だけの物だったから(^^;)
これから楽しみです~♪
投稿: くう | 2007年1月20日 (土) 04時09分
くうさん
前回の「けもの」より全然良かったです♪
そうですね、イイ人な上川さんはそろそろ卒業して
こういう役をやって欲しいともう何年も思い続けてきたんですけど
ハッピーエンドじゃない役って、なんだか言い様のない胸苦しさがあるもんなんですね~。
だからって殿がまた見たいってわけでもないんですけど
あの時代ズレしたお人良しかげんが妙に懐かしくなってしまって(笑)
戸谷役にはまったく文句なし☆ですよ。
かなりの悪役は9年前に見たきりなので新鮮です♪
投稿: せるふぉん | 2007年1月20日 (土) 08時22分
見ていると、身体のどこかが疼くような先生でした(笑)
その胸苦しさは、いままで過去演じた役のどれからも感じられない種類のもので、顔を両手で覆いながらも指の隙間からバッチリ見る子供のような心持ちで見ていました(意味不明)
いやー、いろんな意味で眼福眼福。
投稿: 緑あひる | 2007年1月20日 (土) 09時06分
こんにちは。だいぶ前にうかがったことがあるみいねこともうします。
「わるいやつら」ほんの一言感想ですがTBさせていただきました。わたしも完璧に「上川目線」なもので(笑)。
これからもたびたび寄らせていただきますね。
投稿: みいねこ | 2007年1月20日 (土) 09時23分
緑あひるさまさま
>その胸苦しさは、いままで過去演じた役のどれからも感じられない種類のもので、顔を両手で覆いながらも指の隙間からバッチリ見る子供のような心持ちで見ていました(意味不明)
なんと素晴らしい文学的表現(さらに意味不明)
その心中のなんとも言いがたい表現不可能な部分を短文でズバッとおっしゃるあたり、やはり見事な文才ですわ。
あらゆる意味で予想以上のものが見られて、とても嬉しいです☆
米倉さんもホントに良かったと思いますし。
彼女、ドロドロの場数を踏んでますから(なんちゅう言い草)ツボを心得てるというか、上手くなりましたよね~。
2人でドロドロスパイラルを演じ切って頂きたいです。
投稿: せるふぉん | 2007年1月20日 (土) 13時00分
みいねこさん
コメントありがとうございます☆
たぶんこの3ヶ月、意味不明な上川さんショット満載の
ブログになる事必至なので、よろしくお願いします(笑)
是非またいらして下さい。
投稿: せるふぉん | 2007年1月20日 (土) 13時05分
TBありがとうございます。
戸谷信一、イケナイ奴ですねぇ。
つくづく一豊くんの人の良さを思い知らされますね。
>豊美が何故ここまで戸谷に惹かれてしまうのかが、イマイチ不明。
そ・それは上川さんだからかもしれません(笑)
マクベスの引用が印象的でしたね。
これからどこまで堕ちて行くのか、目が離せません。
北村さんとの競演も楽しみですね。
投稿: lovespoon | 2007年1月20日 (土) 20時25分
lovespoonさん
上川さんが番宣でも言ってた通り、ホントに悪い奴じゃなくてちょっと魅力的な部分を残した感じの悪い奴ですね、戸谷は。
ようするに、母性本能をくすぐる?タイプとか・・・。
上川さんのマクベスが見たい・・・と、ドラマに全然関係のない妄想を抱きながら見ていました(笑)
投稿: せるふぉん | 2007年1月21日 (日) 11時08分
こんにちは、TBさせていただきます♪
私は「悪いおとこ」に惹かれてしまうので、このドラマの上川さんいい感じです!
投稿: kazahana | 2007年1月22日 (月) 14時04分
kazahanaさん
コメント・TBありがとうございます。
わたしもどんな上川さんも好きですよ♪
またいらしてください。
投稿: せるふぉん | 2007年1月23日 (火) 19時23分