たけしの日本教育白書2006
今日はホントはレイトショーに行こうと思っていたんですが、この番組のために思いとどまり6時間ずっと見ていたんですけどね・・・まあ、思っていたのとは全く違う展開になってしまって、それはそれでちょっと中途半端じゃない!?とか不満はあるんですが、今の学校のあり方と、どうやらそれに影響を与えているらしい親の暗躍(?)の片鱗にくらいは触れられたかな・・・とは思います。
確かに昔からいじめはありました。たぶんいつの時代にもあるんでしょう。人間がロボットでない限り、感情に支配された動物である限り消えない問題なのかもしれません。
わたしも子供の頃から現在に至るまで振り返ってみると、大勢の人間に常に囲まれているタイプの人間ではありませんでした。どちらかというと、単独行動が多かったと思います。しかし、今この年齢になって友人は決して少ない方ではないと思うんですよ。
わたしを知る人、誰にでも好かれたいとは全く思いません。ただ、自分が本当に必要だと、傍にいて欲しいと思う人たちだけが四半世紀を超えてわたしの友人でいてくれる事に感謝しています。
まだ生まれてから何年も経たない子供達が友人の数や、たまたま一人でいる時間について怯えないで欲しいです。だって人生はまだまだこれからなんですから。
子供達が自分から死にたいと思う・・・。何故?正直よくわかりません。
番組の中で子供達が言っていた「自分をいじめた連中を困らせてやりたい。自殺は復讐だ」という言葉が理解はできなくても、なんとなく言っている意味はわかります。
わたしも子供時代に戻りたいなんて微塵も思いませんし、大人になってからの方が遥かに楽しい、というのが本音なので、子供達のジレンマや苦しみもよくわかります。
しかし、その行き場のない状況の土台を作ってしまっているのが、親なのかもしれない、というのは何となくわかっていながらも、ハッキリと映像で見てしまうと少なからずショックを感じます。
いつの時代も悪いのは大人だ。わたしの母がよく言っていた言葉です。
偏見や卑怯な考えを子供に植え付けてしまうのは大人だ、という事ですが確かにそう思います。わたしたち大人のだらしなさが子供の行動に現れてしまっているだけなんでしょう。こんな風になってしまって、果たして肝心の勉強は大丈夫なのか!?
このところ、それがすごく気になります。
確かに丈夫に元気に育ってくれるのが一番なのかもしれませんが、幼少期は生涯においても色々な事を学ぶべき貴重な時期です。その大事な時期を大人のせいで台無しにしてしまってよいのかどうか・・・。子供を心配するあまり先生や学校に電話をかけまくっている保護者の方に考えて頂きたいです。子供を心配するのは誰でも同じです。
でも、自分が心配する気持ちに負けてしまって確認しなければ気が済まない、抗議・苦情を入れなければ気が済まない・・・というのは、その人本人が抱えている別の問題だと思います。
石原都知事が言っていた「平和ボケ」という意見は久米宏が言うように確かに極論的なところはありますけど、おおむね当たっていると思います。
ですが、わたし自身は生まれてきて本当にラッキーだと思っていますし、生きるって素晴らしいと本当に心底思っています。朝、出勤する時車の外に映る景色に感動したり、夕方、沈む夕日を見て本当に美しいと感じ、そんな小さな一瞬一瞬の連続で時間って流れていき、それが人生なんだな、と最近特に感じたりするんです。
でもそんな小さな感動では物足りない、高価なものや分不相応な行動にしか充足感を得られない、という事が今の人たちの(わたしも今の人だけど)不幸の源じゃないかと思います。そんなの綺麗事だ、という人がいるかもしれませんが、結局人を最後に納得させられるのはそんな綺麗事だけだと思うんですよ。ブランド物や携帯は短期的な満足を与えてくれるかもしれませんが、決して人を幸せにしたりはしません。
何事も結論は、結局のところ自分の中にしかないと思うのです。自分を幸せな人間と思うのか、不幸な人間と思うのか、それは周囲のせいでも今までの成り行きのせいでもなく、決めるのは自分です。端から見てどんなに満たされたように見える人でもその人が、自分自身は幸せだ、と感じていなければ意味がないように逆の事も言えるわけです。
この世に生を得るは事を成すにあり
かつてはわたしもそう思っていました。何かわたしにとって成さねばならない事があるのだろう、と。でもこの年齢になって思うのですが、とにかくきっちりと今生を行ききる事がわたしの成さねばならない事なのだろうということです。それは全ての生き物に与えられた唯一無二のルールなのではないでしょうか。
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コメント
遅れ馳せながら、TBありがとうございました。
>結局人を最後に納得させられるのはそんな綺麗事だけだと思うんですよ。
ここで言う「綺麗事」という言葉の意味、理解しているつもりですし、且つとても共感する事ができました。
そういう意味では、「綺麗事」という言葉の意味を、使い方も含め、改めて皆で考えていく必要があると思いますね。
本当に最近は気が滅入るニュースが多いです。
だからこそ、「綺麗事」から元気をもらえればと思っています。
また、たまに寄らせて頂きますね!
投稿: 布教師寮@Net | 2006年11月14日 (火) 13時29分
布教師寮さん
コメント・TBありがとうございます☆
本当にうんざりするような愚かなニュースばかりで
この国はどうなってしまったんだろう、と言いたくなる事ばかりです。
しかし、そんな愚かな事ばかりではないし、愚かな人間ばかりでもないはずです。
疑問な事、許せない事、とても嬉しかった事、残念な事、一つ一つを簡単に流さないで、これからもこだわっていきたいと思っています。(このブログ名の由来でもあるんですけどね。。。^^;)
ありがとうございました、またいらして下さいね。
投稿: せるふぉん | 2006年11月15日 (水) 00時31分