皆さん、どんなクリスマスを過ごされていらっしゃるでしょうか。
今日はXファイル・シーズン6のNO.606『クリスマス・イブの過ごし方』のレビューをやってみちゃいたいと思います。
メリーランド州のある屋敷の前。。。
モルダーは忙しいスカリーを強引に呼び出す。今夜はクリスマス・イブ。
家族との予定があるスカリーは翌日の朝の為に帰りたがったが、モルダーは何故今夜この場にいるのかどうしても説明したがる。渋々話を聞くスカリー。
その屋敷はいわゆる「お化け屋敷」
カップルの幽霊が出るという。お化けなど信じないというスカリーを置いて、さっさと屋敷に入ってしまうモルダー。車のキーをなくしてしまったスカリーは、自分を留まらせたいモルダーがわざとキーを隠したものと思い込み、一緒にうっかり屋敷内に入り込んでしまう。
当然のごとく閉まってしまう玄関のドア。
しかし人が住んでいる痕跡があり、驚く二人だったが、もっと驚く事が起こる。
灯がついていた部屋の床がガタガタと揺れている。嫌がるスカリーの制止も構わず、その床板を外したモルダーはそこに白骨死体が二体あるのを見つけてしまう。
ところが・・・・・!
なんとその白骨死体の着ている服装が、いまのモルダーとスカリーの服装とソックリ同じである事に気づく二人。慌てて部屋を出る二人だったが、隣の部屋に行っても何故か同じ部屋に出てしまう。
堂々巡りを繰り返す二人は、二手に分かれて部屋を出るが、今度は離れ離れに。すると、必死にスカリーを呼ぶモルダーの前に老人が現れる。
床下の白骨死体の話をしても、その老人は取り合わない。
それどころか、それらは全てモルダーの孤独な心が生み出した妄想だと精神分析まで始める。最初は笑って取り合わなかったモルダーだったが、老人の巧みな言葉にだんだんと真顔に。。。
自分はマジメなつもりなのに、周囲から相手にされない。いつも自分の信じている事を周囲に認めてもらいたいと熱望している。いつも孤独・・・・というのは、実はモルダーにバッチリあてはまってしまっている言葉だったからだ(笑)
一方、スカリーの方も妙な老婆と遭遇する。
そこに住んでいるというその老婆は、スカリーが何故モルダーの呼び出しに応じたのか言い当てる。彼の間違いを指摘してやろう・・・という気持ちがあったはずよ。まさに図星(笑) ところが、その老婆の腹部と、途中から部屋にやってきた老人の頭に空いている大穴を見たスカリーは気を失ってしまう。
その二人は、屋敷に住み着くモリースとライダだった。
ライダと出会ったモルダーは、孤独な生涯ゆえにスカリーと永遠に結ばれたがっている・・・と指摘され思わず苦笑。絶対にそんな事はないし、第一、心中すると言ったってスカリーが僕を撃つはずがない、絶対にない。と言い張る。そんなモルダーに拳銃を手渡し消えるライダ。
実はこの屋敷では過去に3組のカップルが心中していた。
おそらくその全てがこのモリースとライダの仕業なのだが、今度はモルダーとスカリーをその犠牲者にしようとしていた。
ライダが化けたモルダーにいきなり撃たれて驚き、倒れこむスカリー。
そして今度は撃たれて倒れているスカリーに駆け寄り助け起こしたモルダーが彼女に撃たれる。血まみれで玄関に向かった二人は、本当は撃たれていない事に突然気がつく。あわてて屋敷の外に出た二人の血まみれだったはずの服はすっかり元通りに。
お互いに車に乗ってさっさと屋敷を後にする二人。
二人が出て行ってしまった屋敷の中にはモリースとライダが仲良く暖炉の前で談笑していた(なんというタチの悪い老人カップル・・笑)
それにしても・・・あの二人何しにここへ来たのかしら・・・・?というライダ。
自宅に戻ったモルダーはぼんやりとテレビを見ていたが、突然ドアをノックする音が響く。ドアを開ければもちろんスカリーがそこに。
お化け屋敷に入ったのが11時だったわけだから、相当の深夜のはずだが、寝付かれないスカリーはモルダーの部屋にやってきたのだった。
そしてモルダーは自分の傲慢な態度を謝り、スカリーは自分も実は幽霊屋敷に興味があった、と認める(幽霊たちの心理分析を素直に参考にしている二人が可愛らしい 笑)
お互いにプレゼントは交換しない、と決めていたものの、スカリーへのプレゼントを用意していたモルダー。そしてスカリーも・・・・・。
お互いのプレゼントを開ける二人の姿。
そしてますます夜は更けていく。。。。。
て、こんな感じのストーリーなんですけどね。
わたし、このエピソードのセットが大好きなんですよ~。
すんごい金かかってんだろうな~、と下世話な事を考えちゃうんですけど、こんな部屋だったらずっといてみたいかもかも(笑)
ちょっと、ディズニーランドのホーンテッドマンションを思わせる雰囲気。
コワイというより、ちょっとドキドキする感じ。
この二人の幽霊モリースとライダも結構タチが悪いんだけど、憎めないし(笑)
このエピソードを見てると、ほんとはモルダーが孤独なのを平気だと思っていないのがわかるんですよね。いや、スカリーと出会ってからクリスマスみたいな日には孤独を感じるようになったのかな。
クリスマスの朝6時にはツリーの下に家族全員が集合するんだから、今夜だけはそんな話には付き合えないわよ!というスカリーを強引に誘ってしまうモルダー。
その家族の中にはあの「ビル」もいるわけだよね~
(*ビルとは・・・スカリーの兄、ウイリアム・Jr。Xファイルに配属されてから誘拐されたり、ガンになったり、災難続きの妹ダナを心配するあまり、それはモルダーのせいだ!と、彼を敵視している)
クリスマスの朝、スカリーがツリーの下に遅刻したり、ましてやモルダーと一緒にいたりしたら彼が何と言うか・・・(ははははは)
このエピを始めて観た当時は、相変わらずプラトニックなこの二人に、毎度の事なんだけどちょっとドキドキしながら観てましたが・・・・。
数年後には一緒に暮らしている事実婚状態になってるわけだから・・・。なんだかあの頃とは見方が変わりますね(笑)
お化けなんか信じない!と妙に力を込めて否定するスカリーが、屋敷に入ったとたんにものすごい勢いで喋り出したり、ライダと遭遇した時にお化け以上に怖い顔で叫ぶのがおかしい(笑) そしてこの二人、お化けが化けたお互いに撃たれても自分は相手を決して撃たないんだよね。愛してるのよねお互いを(ヒューヒュー)
「Xファイル 真実を求めて」が公開されて以来、モルダーとスカリーの息子ウイリアムについてや、最終回の成り行きを検索している方が多いみたいですね(わたしのブログにも、その検索キーワードで辿りついている方がかなりいらっしゃるようです)
シリーズをずっと観ていた人でも、ウイリアムがいつ授かったのか、ハッキリわかる人はたぶんいません(笑)
でも、このエピも含めて色々な事を一緒に乗り越えていく二人の絆の強さが、エピソードを重ねるごとに強くなっていくのがわかって、毎回のテーマや政府陰謀説の他にもドラマ自体を深みのあるものにしていると思います。このエピソードが含まれるシーズン6はお遊びエピがとても多く、楽しんで観られるものが多いんですよね。
ちょっと不思議な童話の挿絵を見ているような、子供の頃に戻ったような感想を持たせてくれるこのエピソード。ちょっと淋しがり屋のモルダーが見せるラストの笑顔は最高です☆
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